「Every Woman Every Child」新報告書
2020年9月28日
お知らせ
報告書『進歩を守ろう:立ち上がり、定め直し、取り戻す2020』(原題:Protect the Progress: Rise, Refocus, Recover, 2020)は、
2010年に国連事務総長の呼びかけで発足した女性と子どもの健康増進に向けた取り組み「Every Woman Every Child」を開始して以来、世界の女性、子ども、青少年の健康の改善に顕著な進展があったことを浮き彫りにしています。
例えば、2019年に5歳未満児の死亡数が過去最低を記録し、過去10年間で10億人以上の子どもがワクチンを接種しました。
予防接種率、十分なスキルのある介助者を伴う出産率、安全な飲料水へのアクセス率は80パーセント以上に達しました。妊産婦の死亡数は2000年以後35パーセント減少し、特に2010年以降大きく減少しています。また、過去10年間で推定2,500万件の児童婚を防ぐことができました。
しかし、紛争、気候の不安定性、COVID-19のパンデミックは、すべての子どもと青少年の健康と福祉を危険にさらしています。特にCOVID-19によって元々あった不公平がさらに拡大し、保健分野の取り組みの中断によって、最も不利な立場に置かれた女性と子どもに大きな影響が及んでいると報告されています。都市封鎖のピーク時には、192カ国で学校が休校になり、16億人の学齢期の子どもたちが影響を受けました。また、女の子や女性に対する家庭内暴力や虐待が増え、貧困や飢餓も増加傾向にあります。