【2015年5月8日カトマンズ/東京発】
© UNICEF/NYHQ2015-1083/Karki |
ユニセフの「子どもにやさしい空間」で工作をする子ども |
ネパールで発生したマグニチュードード7.8の大地震により、
最も大きな被害を受けた地域では約170万人の子どもたちが
緊急の支援を必要としています。
災害の被災地では、子どもたちがストレスや恐怖を心の中に
抱えてしまうことが多く、早い段階での心理社会的ケアが重要です。
こうした現場でユニセフは、水や衛生、予防接種などによる
感染症対策などの緊急支援と並行して、
子どもたちの心理社会的ケアのために、
避難所などに「子どもにやさしい空間」を設置して、
子どもたちの「仕事」でもある「遊び」の機会を確保することや、
学校の早期再開を優先課題のひとつとして取り組んでいます。
子どもが子どもに戻れる場所を
© UNICEF/NYHQ2015-1086/Karki |
ユニセフの「子どもにやさしい空間」に集まり、屋外で縄跳びをする女の子たち |
ユニセフは、避難先で子どもたちが安心し、
子どもらしく過ごすことができるよう、
「子どもに優しい空間」をカトマンズ、ラリトプール、
バクタプールの避難コミュニティ38カ所に設置し、
地震の影響を受けた3,300人の子どもに支援を提供しています。
子どもたちはこの守られた空間で、遊んだり、絵を描いたり、
スポーツをしたりすることができます。
またここでは、健やかに成長できるための様々な活動や
情報が提供されます。
平和な日常が一瞬のうちに奪われた多くの子どもたちにとって、
この空間で他の子どもたちとただ一緒に遊んだりするだけで、
ストレスを軽減することができるのです。
「子どもにやさしい空間」、東日本大震災支援でも
© 日本ユニセフ協会 |
宮城県石巻市の避難所に届けられた「箱の中の幼稚園」とレクリエーションキットで遊ぶ子どもたち |
4年前に日本で発生した東日本大震災の際も、
日本ユニセフ協会はいち早く、ユニセフ物資供給センター
(コペンハーゲン)から「箱の中の幼稚園」や
レクリエーションキットを取り寄せ、
被災地の避難所に「子どもにやさしい空間」を設置しました。