【2015年11月4日 ジュネーブ発】
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ヨーロッパに流入する難民・移民の数は、かつてないほどに膨れ上がっています。2015年10月の1カ月間で、2014年の1年間の難民数と同じ数の人々が到着しました。地中海やギリシャ、バルカン半島西部を通ってヨーロッパにやってくる難民の半数以上は、シリアの紛争を逃れてきた人々です。こうしたヨーロッパの難民危機は、子どもたちの危機でもあります。
増加する難民・移民の子どもたち
2015年の最初の8カ月間で、前年同期間の2倍近くの子どもたちが保護を求めています。危険な旅路を生き抜いてヨーロッパに到着した後も、暴力や搾取、ときには人身売買などの危険に晒され、雨や寒さも追い打ちをかけます。子どもたちは身体的に疲れ果て、不安や恐怖から心にも大きなストレスを抱えており、安全な場所と休息、食べ物や水、暖かい衣類、衛生的な環境を必要としています。
ユニセフの活動(一部)
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© UNICEF/NYHQ2015-2706/Gilbertson VII
ユニセフは、流入する難民の子どもたちとホストコミュニティが緊急的に必要とする支援を進めています。
- マケドニア、セルビア、クロアチアでは、難民の受け入れセンターに子どもたちが安心して過ごせる"子どもにやさしい空間"を設置したり、移動チームが訪問して、子どもたちの遊びや学び、心理社会的ケアを行っています。
- セルビア、クロアチアでは、赤ちゃんや母親に安全な水や衛生用品を提供したり、母乳育児の支援をしたりする母子スペースを設置しています。
- 難民の女性や子どもへの暴力を防ぐため、男女別のトイレやシャワー、照明の設置、スタッフによる昼夜の巡回などを支援しています。
- 障がいのある子どもなど特別なニーズをもつ子どものための設備を整備しています。
- セルビアの3カ所に、緊急時に備えて子ども用のレインコート1,200着を準備しています。
- 携帯電話などの端末を使い、難民の移動ルートや支援拠点からのリアルタイムの情報を収集できるアプリケーションを開発しました。
皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
シリア緊急募金 |
郵便局(ゆうちょ銀行) |
振替口座:00190-5-31000 |
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会 |
*通信欄に「シリア」と明記願います。 |
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