コープさっぽろではユニセフ支援活動でキャンペーン中です。ご協力お願い致します。
【CO・OPコアノン スマイルスクールプロジェクト】
CO・OPコアノンロール(トイレットペーパー)を1パックお買い上げいただく度に、アンゴラ共和国の「子どもにやさしい学校づくり」のために1円がユニセフを通じて募金されます。
期間:2010年11月1日~2011年10月31日
【アンゴラの現状】
〔子どもをとりまく問題〕
5歳になる前に命を落とす子どもの割合は約5人に1人、これは世界で下から2番目の高さです。初等教育の就学率は66%ですが、修了率は35%と、教育の課題も多く残っています。
〔木の下が教室〕
<ナマヤカ小学校<クネネ州・遠隔地 児童数300人、先生5人>
「ここが学校です」と案内されたところは、何もない原っぱでした。ナマヤカ小学校には建物はなく、木陰が教室で、丸太のベンチに座って授業を受けています。児童300人に先生5人と、先生の数が足りておらず、水道やトイレはありません。半数近くの子どもたちは、将来先生になりたいと話してくれました。子どもたちは、朝は3時か4時には起きて、4~5キロ離れたところへ水汲みに行き、家事を手伝ったりしてから学校に来るそうです。
〔周辺地域の人々の生活〕
ナマヤカ小学校周辺の地域では、人々は一族ごとに暮らしています。家の周囲は高い木の柵で取り囲まれており、ライオンやヒョウなどの野生動物から身を守っています。男性は毎日狩りに行くそうで、この日家にいたのは女性と子どもたちだけでした。トイレは無く、好きなところで用を足します。水道や電気はありません。一家のお母さんは、今後さらに学校が充実することを望んでいると話してくれました。
〔先生が足りない〕
オシカティ小学校<クネネ州・農村部 児童数556人、先生4人>
教育を充実させるためにはまず地域のリーダーと話をする必要があり、ユニセフは村長の理解を得て、プロジェクトを進めています。村長さんは、「アンゴラの発展のために教育はなくてはならないもので、ユニセフの支援を機に充実させられることにとても感謝しています」と話されました。集落の人たちは、学校の建物や運動場、花壇などを作るときには協力したいと話しており、学校の運営にとても積極的でした。一方、課題として先生の不足があり、1人の先生が受け持つ生徒の数は130人以上にもなります。
〔学校の備品が盗まれる〕
サンタクララ小学校<クネネ州・都市部 児童数2,715人、先生48人>
この学校では、周辺住民が電球などの学校の備品を勝手に持ち帰ることが問題となっており、ユニセフは安全な環境で子どもたちが学べるよう支援していく予定です。学校ではPTAが組織されており、電球などを持ち帰る住民に対しては、子どもたちから電気を奪い、学ぶ機会を奪っているということをわかってもらうよう働きかけています。安全な環境のためには、地域全体に教育の重要性を認識してもらうことが欠かせません。
【どんな支援ができるの?】
学校は建物だけでは成り立ちません。『なかみ』の支援が大切です。
「子どもにやさしい学校づくり」では、すべての子どもたちが安心して楽しく学校に通い、質の高い教育が受けられることを目指しています。
子どもたちがより楽しく効果的に学習できるように、学校の先生を育成します。例えば、コミュニケーションを大切にした授業をするための研修を行います。
清潔なトイレづくりや手洗いの啓発などにより、保健・衛生状況を改善します。また、ジェンダー、暴力について理解を深めるため、子ども、教員、校長先生、コミュニティメンバーを対象に特別授業を行います。
きれいなトイレ用水やしっかり手洗いができる量の水を確保するために、水タンク付きの手押しポンプを設置します。
アンゴラでは、親にとって子どもは貴重な労働力であり、大人が教育の大切さに気づかなければ、子どもは学校に行かせてもらえません。地域コミュニティに教育の大切さを伝え、PTAを運営できるようトレーニングを行います。
校長先生は、学校の成功の鍵を握る重要な立場にあります。そこで、校長先生に基礎経営と企画技術を身につけてもらうスキルアップ研修を実施します。